ロゴの中を色が流れ、文字がひとつずつ灯っていく——「動くネオンサイン」を実際にご覧になったことはありますか?一般的なLEDネオンは決まった1色で光りますが、フルカラーエフェクトのネオンサインは、1本のラインの中で色と光の動きそのものをデザインできます。
今回ご紹介するのは、アウトドアファッションブランド「GRAMICCI(グラミチ)」の韓国・河南(ハナム)スターフィールド店に設置した、フルカラーエフェクトのロゴネオンです。デザインは韓国を代表するネオンアーティスト、ユン・ヨジュン氏。TABBNEONの韓国チームが、そのデザインを実際に製作できるネオンサインへ再設計し、製作から現場での取り付けまで担当しました。

クライミング発のブランドと、岩壁のような店内
GRAMICCIは1982年、米カリフォルニアのクライマーが立ち上げたブランドです。店内には、自然石を積み上げたような凹凸の強い壁面が設けられていました。ここに自由な筆致のロゴネオンを置くと、岩壁とサインが重なって、クライミングから始まったブランドの世界観がそのまま空間に現れます。
ただ、この壁は見た目どおり「平らではない」壁です。石の大きさも出っ張りもばらばらで、長く横につながるサインを取り付けるには、デザインの段階から固定方法と配線まで含めて考える必要がありました。


アーティストのデザインを「製作できるネオン」に再設計する
ユン・ヨジュン氏のデザインは、2本のラインをわずかにずらして重ねた、立体視のような構成です。色は固定せず、フルカラーエフェクトで流れ、変わっていくことを前提にしたデザインです。私たちはこの雰囲気と全体の形をできる限り保ちながら、ネオンのラインが途切れずに自然につながるよう、製作用のデータに描き直しました。
あわせて、透明アクリルベースの形と分割位置、電源線を出す方向、現場での固定方法までを決めていきます。デザインとしての完成度と、製作・取り付けができる構造。その両方を満たして初めて、フルカラーエフェクトのネオンサインとして形になります。

消灯時の写真を見ると、透明アクリルの上に2本のラインが載っているのがわかります。透明ベースは石壁の質感を隠さずにラインをしっかり固定してくれるので、点灯すると光の線だけが壁に直接描かれたように浮かび上がります。
実寸ガイドで位置を決め、凹凸のある石壁に取り付ける
取り付けの前に、実寸で出力したガイドを壁に貼り、全体の位置と高さ、左右のバランスを現場で確認しました。固定用の穴を開ける位置と、配線を壁の裏へ通す位置もこのガイドに印をつけていきます。

今回のように表面が平らでない壁では、図面上の位置だけでなく「実物大を当ててみる」工程がとても重要です。長くつながったサインは、片側が少しずれるだけで反対側の高さや文字の流れが大きく変わってしまうため、いきなり固定せず、各部分の位置を何度も合わせながら進めました。固定点ごとに壁の状態を確かめ、サインが傾いたり浮いたりしないように取り付けたあと、入口や通路からも見え方を確認して完成です。
フルカラーエフェクトとは?色が「流れる」仕組み
フルカラーエフェクトのネオンサインは、ネオンラインを構成するLEDの色と点灯順序をピクセル単位で制御し、光が流れたり移動したりして見える「動き」を表現するネオンサインです。サイン自体が物理的に動くわけではありませんが、LEDが順番に点灯し色が変わっていくため、「動くネオンサイン」「モーションネオン」とも呼ばれます。
動きは専用のプログラムでエフェクトファイルとして作ります。表現したい動きのGIFやMP4を読み込み、ネオンの形とピクセルの並びに合わせて色と点灯の順番を組み立て、コントローラーが読み込める形式に変換します。画面のように映像をそのまま再生するのではなく、映像の色と動きを「光の流れ」として描き直すイメージです。速さや方向、色が切り替わるタイミングを変えれば、素早く躍動的な効果から、ゆっくり色がつながる穏やかな効果まで作り分けられます。
上の動画では、文字がひとつずつ灯っていく効果と、色がゆっくり流れていく効果の2種類を再生しています。仕組みについて詳しくは動くネオンサイン・光る看板の秘密「フルカラーエフェクト」とは?と、フルカラーLEDネオンとは?RGBネオンとの違いでも解説しています。
岩肌のような石壁に、光の線だけが浮かぶ
製作と取り付け、配線の整理まで終えたサインの様子です。透明アクリルベースが壁の色と質感をそのまま通し、その上にLEDの光だけが強調されるので、サインが空間の中に浮いているように見えます。2本のラインが少しずれて重なるデザインは、エフェクトが流れると、より立体的に感じられます。

1色で固定されたサインと違い、時間とともに色と動きが変わっていくので、来店するたびに目に留まるブランド空間のアクセントになります。クライミングから始まったブランドのイメージ、岩壁を思わせる壁面、そして自由に動くネオンの光。この3つが重なって、看板というより壁面のアート作品のように仕上がりました。

ブランドロゴを「動くネオンサイン」にしたい方は、ご相談ください
フルカラーエフェクトのネオンサインは、単に多色で光るだけでなく、LEDの点灯順序と色を制御して、光が文字をなぞる、色が順番に切り替わる、特定の部分だけ繰り返し点滅するなど、ブランドや空間のコンセプトに合わせた動きを作れるネオンサインです。ただし、お手元のGIFやMP4を画面のように再生する方式ではないため、サインの形とピクセルの並びに合わせて、表現できる動きに作り直す工程が必要になります。
ご相談の際は、設置する場所の写真、ロゴデータ(AI・PDF)、おおよそのサイズに加えて、表現したい動きがわかる参考動画やGIFをお送りください。サインの形と設置環境、ご希望の色と動きを確認したうえで、実際のネオンサインとして実現できる製作の方向性をご案内します。
TABBNEONは東京の自社工場で製作し、全国へ発送。取り付けも簡単です(詳しくはネオンサインの取り付け方)。店舗看板はもちろん、展示やポップアップ、アート作品としてのネオンまで、「動くネオンサイン」はお気軽にご相談ください。
▶ フルカラーエフェクトネオンのお見積もり・ご相談はこちら(無料)
▶ あわせて読みたい:動くネオンサイン・光る看板の秘密「フルカラーエフェクト」とは?RGBネオンとの違いも解説/展示ネオンサインの製作事例|イラストをそのまま光にするオーダーメイドの工程